第19回読書会のご案内

メラニー・クライン(1982-1960)は、サンドール・フェレンツィやカール・アブラハムに教育分析を受け精神分析家となりました。クラインはフロイトの理論を児童の分析に適用し、自由連想に代わるプレイ・セラピーの技法を生み出し実践する中で、独自の理論を発展させ、イギリスにおける対象関係論学派を切り開きました。フロイトの理論はエディプス期以降の心理を描いていますが、それより以前(0~3歳)の乳児のこころの世界はクラインの理論によってはじめて光が当てられました。妄想分裂ポジション、抑鬱ポジション、投影同一化、といった彼女の理論が子供の遊びを観察することからどのようにして生まれてきたのか、本人の言葉を読むのは興味深いことです。今期は1932年に書かれた『児童の精神分析』を読み進めていきましょう。

メラニー・クライン著作集2『児童の精神分析』から 第1章 児童分析の心理学的基礎

日時:2025年4月25日(金)20:00-21:30 
場所:オンライン(Zoom)
参加資格:当学会会員(会員種別は問いません)
参加費:無料
申し込み:こちらのフォームからお申し込みください